痛み・苦しさの少ない
大腸カメラ検査を目指しています
がんの中でも日本人にもっとも多いとされる大腸がんをはじめ、炎症性腸疾患や潰瘍、ポリープなど、さまざまな病変を正確に診断するために大腸カメラは非常に有効です。必要に応じて組織検査やポリープの切除を行うことも可能です。

当院の胃カメラ、大腸カメラの特徴
大病院に導入されているものと同じ最新鋭の内視鏡システムを採用しており、画像強調内視鏡を用いて精度の高い検査を実現。経験豊富な医師の技術により「痛みの少ない」、「苦しくない」内視鏡検査と治療を受けることができます。
鎮静剤(静脈麻酔)を希望される場合には、ベッドサイドモニターで血圧や呼吸状態をしっかりと観察しながら検査を行います。
大腸カメラでは「水浸法」と呼ばれる、空気を使わずに水を少量入れながら挿入する方法のため、腸がパンパンに膨張することがなく、さらに水による浮力と腸とスコープの摩擦抵抗が減るので、「ところてん」のようにスルスルとカメラが盲腸まで挿入されます。
観察には炭酸ガスを使用して腸内を観察するので、空気に比べてお腹の張りが少なく、楽に検査を受けることができます。
炭酸ガスは一般的な空気注入に比べて吸収が早いのが特徴です。
水浸法について
一般的な方法

通常の大腸内視鏡検査では空気を入れるので腸管が伸びて膨らんだ(過伸展)状態でファイバーを挿入するので痛みが出やすい。
水浸法

水浸法では腸管は伸びず、ほぼ自然に近い状態でファイバーを挿入していくので痛みが出にくい。
- どちらも同一症例
空気注入と炭酸ガス注入の違い
空気、炭酸ガスによる腸管の経時的変化
検査時


15分後


30分後


空気に比べて炭酸ガスの方が吸収が早いので検査後もお腹の張りがありません。
当院での大腸カメラの流れ
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前日
食事はできますが、消化の良い食事を少なめに食べてください。前日の夜21時以降は食べないでください。
いつも飲んでいる薬は、飲むことができます。 -
当日朝
検査終了までは食事はできませんが、水分を十分にとってください。血圧や心臓の薬は朝6時に内服してください。
ただし、糖尿病の薬は飲まないでください。- 抗凝固薬や抗血栓薬などの休薬が必要なお薬を内服されている方は、中止が必要と言われた場合には、医師の指示に従ってください。
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受診・前処置
自宅で約2時間かけて腸管洗浄剤(下剤)を1.5リットル~2リットル飲んでいただきます。 その後、10回ほど便を出していただき、便が尿のような色(黄色水様便)になったら検査の準備完了です。当日、排便の状況をお電話でお聞きした上で、ご来院いただく時間をお伝えします。
鎮静剤(静脈麻酔)を希望されている場合には徒歩、もしくは送迎やタクシーなどでご来院ください。もしお車やバイク、自転車でご来院されている場合には、鎮静剤(静脈麻酔)は使用できません。
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検査
検査着に着替えていただき、検査ベッドに横になります。
鎮静剤(静脈麻酔)を希望される場合には、点滴を行なってから、鎮静剤(静脈麻酔)を注射し、モニター管理を行います。検査時間は個人差によりますが、15分~30分です。必要に応じて、組織検査やポリープ切除を行います。ポリープ切除には、事前に十分な説明と同意を得て、同意書に署名をいただきます。
また、車、バイク、自転車で受診されている場合には、鎮静剤(静脈麻酔)は使用できません。 -
検査後
検査後はベッドごと、点滴室に移動して、約1時間休んでいただきます。
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検査結果
着替えていただいてから、診察室で内視鏡画像をお見せしながら、大腸カメラの検査結果をご説明いたします。
ポリープの組織採取を行った場合には、後日、検査結果を聞きに受診していただきます。
このような症状でお悩みの方は大腸カメラ検査をおすすめします
- 排便時に出血があった
- 検便の検査で陽性と判定された
- 便秘や下痢に悩んでいる
- 便が細くなった
- 腹部膨満、腹痛がある
- 大腸ポリープを指摘されたことがある
- 赤身の肉やお酒が好きだ。肥満気味である
- 短期間で体重が減少した
- 大腸がんの家族歴がある